スポーツ障害について
足関節捻挫
足関節の捻挫はあらゆるスポーツで起こることが多い怪我です。
最も多いのが内返し捻挫です。
ジャンプの着地時やサッカーのドリブル中に足をとられたり、相手の足を踏みバランスを崩した場合などに多くみられます。
足首を内側に捻った時に関節に無理な力が加わり、正常範囲を超えると靭帯や関節包が損傷してしまいます。
損傷する時の力の加わり方にもよりますが、一般的に内側に捻ると最初に前距腓靭帯が損傷し、さらに強く捻った場合は踵腓靭帯も損傷します。
ここで大事なのは捻挫は靭帯の損傷ということです。
決して自己判断で無理をしてはいけない怪我になります。
損傷の程度は三段階に分かれます。
若年者では靭帯の付着部の剥離骨折を伴うこともあり、レントゲンを撮る必要性も出てきます。
足関節の捻挫を繰り返すと関節のゆるみが生じ、足関節の制動機能の低下を最小限にとどめることができないと捻挫グセがついてしまいます。
そのため受傷後のRICE処置は重要となります。
足には土踏まずがあり、そのアーチが地面や床から足に伝わる衝撃を吸収しています。
そのアーチの低下がみられる場合は、復帰前に足底筋や足底筋膜などのトレーニングを行うことも大切になります。
シンスプリントについて
シンスプリントとは、下腿部全体の痛みを総称し、下腿三頭筋を覆う筋膜と脛骨の骨膜との連結部の損傷となります。
運動した時にすねの内側に痛みがあることがほとんどです。
原因としては、土踏まずの低下やオーバーユーズ(使いすぎ)がほとんどで、ランニング、ジャンプの着地時、方向転換などの動作の中で特に足のアーチが下がる回内動作が筋膜の張力を高めます。
特に偏平足の方に痛みが出やすいです。痛みがあるまま競技を続けると骨膜炎を起こし疲労骨折に繋がるため、練習量と質に注意が必要です。